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2013年6月25日 (火)

【食】放課後NPOの遠足 -世田谷の名店ラ・テールのパンづくり-

こんにちは。
アフタースクール39号です。

構想から半年の期間を経て、ついに実現した「放課後NPOの遠足」。

「思い出に残る遠足」をコンセプトに第1回目の訪問先として選んだのは、
世田谷区にあるパンの名店「ラ・テール」。

ラ・テールは、とにかく素材にこだわり、石釜で丁寧に焼くパンで、
多くのファンを魅了しています。

 

今回、「遠足のしおり」にたくさんの「こだわり」を詰め込んでみました。

五感をフル活用して気づき、学び、そしてやってみる。

放課後NPOアフタースクールだからこそ
実現できる遠足プログラムが、いまここに始まります。

 

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2013年6月23日は、
梅雨にも関わらず爽快感あふれる青空が広がりました。

スタッフメンバーの中に強烈な雨男がいることなど、
まったくお構いなしであるかのようです。

最初の集合場所は、世田谷区上馬地区会館 料理講習室。

 

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エプロンと三角巾をつけた13人のちびっこパン職人がまず取り組むのは、
今日一緒に遠足を楽しむお友達と仲良くなること。

普段、特定の学校内で提供しているアフタースクールプログラムならば、
顔見知りの友達ばかりですが、
今回の遠足は一般公募なので初めて会う子も多いのです。

 

しおりの自己紹介ページには、
「おともだちのなまえ」と「すきなパン」をお互いが質問するようになっています。

時代に関わらず、メロンパンが不動の一番人気のようですね。

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「まなびのじかん」では、
事前配布していた3枚のしおりのなかの
「世界のパンを調べよう」という宿題の答え合わせをしました。

 

「フランスのパンは?」

「フレンチトースト!」

 

「イタリアのパンは?」

「フォカッチャ!」

 

次から次に元気よく手が挙がります。

そして・・・

 

「アメリカのパンは?」

「バーガーキング!!」

 

一瞬沈黙があり、その直後に保護者席は爆笑に包まれました。


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「気づきのじかん」では、
目と耳と口と手と鼻を使い、「ふつう」と「こだわり」の違いに気づいてもらいました。

 

用意した素材は「水道水」と「天然水」、「食塩」と「岩塩」、
「普通の小麦粉」と「こだわりの小麦粉」、
そして「ドライイースト」と「ぶどうの天然酵母」。

ガラス瓶に入った天然酵母がプツプツと泡を出している様子には、
大人も興味津々で何度も覗き込んでいました。

この少年が感じた「みず」の違いをこう表現していました。

A
には「あんまりあじがしない」、
Bには「めじろしょうがっこうのすいどうのあじとにてる」と書いてあります。

子どもの味覚と感性というのは恐ろしいですね・・・(笑)

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そして、「やってみるのじかん」。

今回は「薄皮あんぱん」に挑戦。
まずは職人の後藤さんが生地をのばして餡を包むやり方をみせて、
そしてみんなもやってみます。

なかなかうまく包めないのです。
おにぎりみたいに丸めるちびっこパン職人もいれば、
器用に生地を周りから少しずつ伸ばすちびっこパン職人もいます。

 

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餡を包み終わったらオーブンへ。

焼く直前に粉砂糖を振りかけるあたりは、さすがプロの技。

お店の石釜と違って、家庭用ガスオーブンは調整が難しいようで、
遠足が始まる4時間前から何度も試し焼きをして、
本番に備えていたのをスタッフは知っています!

プロの仕事をしっかりこなすには、入念な準備が必要なのですね。

 

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子どもたちは焼き上がりまでの約5分間、
ずっとオーブンの中をじっと覗き込んでいました。

オーブンについているタイマーは60秒計が5回転するのですが、
残り10秒になるとカウントダウンが自然と始まります。

もちろん5回カウントダウンがありました(笑)

 

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そして焼き上がり。

部屋いっぱいに香ばしいパンの香りが広がります!

大人からも子どもからも「うわぁ〜、美味しそう♪」という声があがります!
 

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焼きたてのパンは、言うまでもなく熱い。すごく熱い。

でも早く食べたい。

そんな時、お母さんの「フーフー」が大活躍します。

 

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餡がぎっしり詰まった薄皮あんぱん。

 

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美味しいパンを口に入れた瞬間、
ほっぺたが緩むのは、きっとパンの神様の仕業でしょう。

 

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「やってみるの時間」の次は、
いよいよラ・テールのお店訪問。都営バスを利用します。

わずか10分くらいの移動でも、遠足気分だから結構楽しいんです。

 

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普段は絶対に入れないラ・テールの厨房を見学。

右側には大きな石釜!

職人の後藤さんがくるくるとハンドルを回して扉を開けると、
子どもたちから「おおー、すごーい!」と大歓声。

後藤さん、ちょっと誇らしげな笑みを浮かべます。

 

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続いて説明するのは、発酵のための大きな機械。

酵母の種類やパンの種類、そしてその日の気温によって、
湿度や温度を微妙に調整するそうです。

 

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最後に巨大なミキサー。小麦粉と塩と水を混ぜる機械です。

子どもたちは新聞記者になったみたいに、
職人後藤さんに次から次へと質問をしつつ、シャッターを切り続けるのでした。

 

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今回の遠足は、
ラ・テールの職人後藤さんと佐野さんあってこそのプログラム。

「薄皮あんぱん」を包み込む時の優しい手のように、
ちびっこパン職人たちを優しいまなざしで包み込んで指導してくださいました。

 

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1ヶ月後、5年後、いや10年後、
何気なく机の引き出しを開けた時に「遠足のしおり」を見つけたら、
そっとページをめくってください。

今日、みなさんがちびっこパン職人として、
気づいたことや学んだことが、記録に残っています。

こだわりの塩の味、天然酵母のプクプク、
焼きたてパンの香りが鮮明に蘇ってくるのを楽しんでください。

放課後
NPOアフタースクールのスタッフは、「遠足のしおり」にそんな願いを込めました。


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スタッフが参加してくれたチビッコパン職人たちに最後に伝えたのは、この言葉です。

 

「お家に帰るまでが遠足です。気をつけて帰ってくださいねー♪」

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